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決意

「航太くん、このトンネルを抜けると窓一面の雪景色になるよ」

当時は日本最長だった北陸トンネルを通過する列車の中で、父が言います。
 「昔は、日本海側を裏日本といったんだ。」
「裏日本」という言葉は、かつては太平洋側との経済的格差を示す象徴の言葉でした。日本の近代化の過程で、東京を中心とする中央集権体制の中、経済的にも教育的にも「表日本」を重視する政策が採られた結果、地方と中央との格差は拡大・固定化し、居住する住民の流出は今も続いています。私はいま、この福井において、このことにもっとも心を痛めています。

さて、私が政治に関心を持ったのは、1993年の細川政権誕生によってでした。
 当時大学1年生だった私にとって、未来永劫続くかのように考えていた自民党政権が下野することなど想像もつかないことで、大きな衝撃だったのです。大学での講義では、このことの意義が繰り返し講ぜられたのを覚えています。
しかし、私にとってもっとも感動的だったのは、30歳前後の若い政治家が多く誕生したことでした。少し上の世代の彼らが、生き生きと国づくりにかける思いを語る姿をみて、日本に未来に明るい光が差したように感じたものです。それは、ずっと年が離れた方が社会問題を語るよりも、リアリティを感じたこともありました。そして、急速に政治への関心を深めることになったのです。

明治以来の統治機構は、政・官・業のもたれ合いが高じて機能不全に陥っていることは明らかです。鳩山政権では、官僚依存からの脱却を掲げて、政治主導・国民主導の政治を推し進めている。国民の利益を第一に希求する視点にたって、硬直した官僚機構・縦割り行政の改革、戦略的運用を行うために政治家が果たす役割はとても重要であり、社会正義に燃える心を持ち、大胆な発想と清廉さ、そして行動力を伴わなくてはとても勤まらない仕事だと考えています。

その上で、私は福井に立つ政治家として、地域主権社会を創ることを目指し、地方と中央の格差の解消に粉骨砕身取り組みたいと思います。私の政治の原点は、これまで地方から中央に流れたヒト・モノ・カネの流れを反対にしなくてはならないという想いにあります。福井県は生活力を示す指標が高水準にあり、また国際的に通用する技術力のある企業も多くあるにもかかわらず、閉塞感が長く地域を覆っています。
これは、これまでの政治の責任であることは疑いもありません。とにかく、新しい風が吹くことを福井は心から求めているのです。このブレークスルーを先頭にたって起こすことが私の使命です。福井のもつ活力を再生することで、日本に住むすべての国民があらゆる機会を公平に得られることが、わが国の最大幸福であることを信じて、国民の皆さま方とともに、大いに仕事をする決意です。